外壁塗装の必要性?(2)塗り替え時の注意点

Published / by 東洋塗装

塗り替え時の注意点

塗装の耐久性を高める為には、アクリル樹脂、フッ素樹脂など、
上塗り塗料の耐久性が高いものを使えばよいのですが、
実はそれだけでは不十分なんです。

塗料の性能が十分に発揮できる環境(下地)が大切なんです。
例えば鉄部であれば、はがれそうな塗膜を取ったり、
錆を取ったりという、下地処理が大切です(ケレン・清掃)

以前の塗料が残っていたり、錆が残っていると、
前の浮いてきた塗料の上に、新しい塗料を塗るという事になり、
新しい塗料の性能が十分に発揮出来ないという事になります。

これも、人のお肌と同じで、
表面の汚れや油分をしっかり洗い流したり、古い角質を取ったりしないと、
どんなに高価な化粧品を使っても、その効果は十分に得られないですよね。

建物も、人の肌も、目立たないけど下地が大切という訳です。

そういった訳で、実は塗装工事において、
下地処理が一番手間がかかり、経験も必要な作業になるんです。

下地補修工事にも色々な作業があり、
例えば、サッシと壁のつなぎ目や、
建物の階と階のつなぎ目は「シーリングの打替え」という処理をしています。

シーリング材が劣化していると、
新しいシーリングを打ち込んだり、
モルタルも、ひび割れがある場合は、その補修をしたりします。

コンクリートの壁にモルタルを塗っている壁の場合、
経年劣化で、コンクリートとモルタルが剥離(浮いた状態)してきます。
そういう場合は、
隙間にエポキシ樹脂系のボンドを注入し、はがれないようにしたり、
古い塗膜が浮いたりはがれていたら、塗膜を撤去して、
塗装の下地材を入れたりしています。

最後に、表面の不純物・油・排気ガスなどを取る為、
150気圧の高圧洗浄をして、しっかり汚れを取った後に、
塗装行程に入ります。

塗装も“化粧”と同じで、
下地をきれいにし、水気を取って、
初めて良い塗装が出来るんですよ。

まとめ

  • 下地処理:汚れや錆、残っている塗装をとり、下地をきれいにすることが重要
  • 塗装前の下地処理が、塗装の耐久性を高める
  • 下地補修工事には色々な作業があり、手間と経験が必要な工程