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塗料の種類による耐久性の違いと値段相場(2)屋根や屋上の場合

Published / by 東洋塗装

塗料の種類と違い2:屋根や屋上の場合

続いて、紫外線が特に当たりやすい、屋根や屋上について考えてみます。

塗料の種類とは少し違いますが、
外壁塗装工事は足場を設置して行う必要があります。

そこで、普段、足場が無いと上れない屋根や屋上などは、
外壁の塗装工事と合わせて行うのが、コストカットの面でおすすめです。

壁面が劣化している建物は、
大体、屋上も劣化している事が多いので、
屋上の防水工事なども合わせて行うと良いと思います。

例えば、屋上をフッ素樹脂、壁面はシリコン系樹脂を使って、
作業サイクルを合わせるという方法もあります。

屋根用の塗料ですと、

  • 高反射塗料
  • 遮熱塗料

など、太陽光を大きく反射する事により、室内温度を下げる効果があるものなど、
保護と美観にプラスして、上記のような機能を追加する事も出来ます。

夏の屋根は、2秒と触っていられないくらい高温になるのですが、
機能性塗料を塗ると、触る事ができる・・・と言うくらい肌で感じられます。

その他に、壁面などにも、断熱効果が得られる塗料が出てきています。

今までは、美観と保護のためでしたが、
「環境型塗料」という考え方が加わってきているんですね。

塗料の種類による耐久性の違いと値段相場(1)塗料の種類と違い

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塗料の種類と違い

塗料に含まれている樹脂の違いによって「耐候性」が違ってきます。

耐候性が何かというと、
「光沢がどれだけ長い期間維持できますか?」という事です。
言い換えると「水をはじく力をどれだけ維持できるか?」という事です。

一般的に

  • ウレタン樹脂  安い  耐久性:低  価格:石油缶単位:1.5~1.8万
  • シリコン樹脂  普通  耐久性:中  2割増し:2.0~2.4
  • フッ素樹脂   高い  耐久性:高  4.0~12万

塗料を作る材料(樹脂)の値段で大きく左右されます。

また、メーカーによって、値段が違います。
同じフッ素樹脂の塗料でも一斗缶1缶=4万~12万

一昔前は、
「ウレタン樹脂」の下に「アクリル樹脂」というのがあったのですが、
最近は塗料も高性能化し、
アクリル樹脂はあまり使われなくなりました。

では、どの位経つと「耐候性」が損なわれてくるのかですが、
一般的に建築塗装で使われている塗料だと、

  • ウレタン 5年目くらいから徐々に艶が減退
  • シリコン 7年目くらいから徐々に艶が減退
  • フッ素 10年目くらいから徐々に艶が減退  ※メーカーや種類によって異なります。

公共の橋など、なかなか塗り替えの出来ない建造物は
ほとんどフッ素樹脂が使われていて、
メンテナンスサイクルの長期化を図っています。

塗料をよくすれば、それだけ、メンテナンスする回数が減ります。
塗料の値段は高くなりますが、足場を組んだり、作業コストなど、
全体のコストからすれば、お得になるのではないかと思います。

弊社もご提案する時は、状況にもよりますが、
耐候性の高い塗料を中心に、提案させていただいております。

上記はあくまで、標準的な基準なので、建物の環境により、
そのときの塗膜の劣化状況によっては、年数が経っていても、必要無い場合もあります。

塗装工事には

  • 塗料代
  • 足場代
  • 職人の人件費
  • 刷毛などの材料代

といった、様々な費用が掛かってきます。

高性能な塗料を使うと、塗料代は上がりますが、その他の費用が上がる訳ではないので、
建物をより長く、資産価値を高めたいのであれば、
高性能の塗料を使う事によって、建物のトータルの塗り替え工事の回数を減らすことにより、
コストダウンが出来るのではないでしょうか。