塗料の種類と違い
塗料に含まれている樹脂の違いによって「耐候性」が違ってきます。
耐候性が何かというと、
「光沢がどれだけ長い期間維持できますか?」という事です。
言い換えると「水をはじく力をどれだけ維持できるか?」という事です。
一般的に
- ウレタン樹脂 安い 耐久性:低 価格:石油缶単位:1.5~1.8万
- シリコン樹脂 普通 耐久性:中 2割増し:2.0~2.4
- フッ素樹脂 高い 耐久性:高 4.0~12万
塗料を作る材料(樹脂)の値段で大きく左右されます。
また、メーカーによって、値段が違います。
同じフッ素樹脂の塗料でも一斗缶1缶=4万~12万
一昔前は、
「ウレタン樹脂」の下に「アクリル樹脂」というのがあったのですが、
最近は塗料も高性能化し、
アクリル樹脂はあまり使われなくなりました。
では、どの位経つと「耐候性」が損なわれてくるのかですが、
一般的に建築塗装で使われている塗料だと、
- ウレタン 5年目くらいから徐々に艶が減退
- シリコン 7年目くらいから徐々に艶が減退
- フッ素 10年目くらいから徐々に艶が減退 ※メーカーや種類によって異なります。
公共の橋など、なかなか塗り替えの出来ない建造物は
ほとんどフッ素樹脂が使われていて、
メンテナンスサイクルの長期化を図っています。
塗料をよくすれば、それだけ、メンテナンスする回数が減ります。
塗料の値段は高くなりますが、足場を組んだり、作業コストなど、
全体のコストからすれば、お得になるのではないかと思います。
弊社もご提案する時は、状況にもよりますが、
耐候性の高い塗料を中心に、提案させていただいております。
上記はあくまで、標準的な基準なので、建物の環境により、
そのときの塗膜の劣化状況によっては、年数が経っていても、必要無い場合もあります。
塗装工事には
- 塗料代
- 足場代
- 職人の人件費
- 刷毛などの材料代
といった、様々な費用が掛かってきます。
高性能な塗料を使うと、塗料代は上がりますが、その他の費用が上がる訳ではないので、
建物をより長く、資産価値を高めたいのであれば、
高性能の塗料を使う事によって、建物のトータルの塗り替え工事の回数を減らすことにより、
コストダウンが出来るのではないでしょうか。